アンケ・ニーデラウ先生来日記念講演会

今日は20日「シューフィッターは語る足と靴(共有ブログ)」に投稿しました。

http://shoefitter.seesaa.net/archives/20231120-1.html

先日15日からアンケ・ニーデラウ先生来日記念講演会のために、東京〜名古屋〜京都と出張。今日は来日されたニーデラウ夫妻と一緒に、京都観光に行きました。京都は丁度秋の紅葉が見頃で、多くの外国人観光客で賑わっていました。

2020年3月に発行した「爪病変大辞典」。これを制作、出版までには長い道のりがあり、その後アンケ・ニーデラウ先生に来日いただくまでも長い年月がかかり、やっと実現しました。

2015年3月にフスウントシュー・インスティチュート様が企画された、「フスフレーゲマスター 」のツアーに参加。その頃現場でよくみる「爪病変」をどう改善したらいいのか、いつも頭を悩ませ、日本にある書籍を色々と見ては、調べていたのですが、書籍には手の爪の症例が多く、なかなか原因や改善方法が分からない現状でした。

そんな中ツアーの最終日に訪れた、デュッセルドルフで開催されていた「ビューティーメッセ」。その展示会で見つけた本【Das große Buch der Nagelerkrankungen】。写真が多く、ドイツ語で書かれているけど、「私にもわかるのでは?」と思い購入。グーグル翻訳を使って訳してみるものの、今のグーグル翻訳のような機能はなく、専門用語が多くて全然わかりませんでした。でもどうしてもこの本が読みたいと思い続けていました。

翌年2016年ドイツ研修に参加。ビーレフィルトで開催されていた、FUSS 2016にて、書籍の改訂版が出されていたのを発見。一緒に行ったメンバーと「どうしてもこの本を日本語で読みたいね」という思いが集まり、2018年にドイツ研修報告会を開催。多くの方がドイツ語の書籍の日本語版が欲しいと希望。早速出版社に問い合わせるが、「ドイツ語で専門すぎて分からない」、協力を得ることもできず、資金もなく、断られてしまい断念。でも諦めきれず、この年の10月にFUSS2018に参加する目的で、ドイツへプライベート研修へ行き、ドイツの先生方の意見をうかがったり、アンケ先生にインタビューをするため、施設へ訪れました。

インタビューだけするつもりが、「予約の方がキャンセルになり、時間が空いたので、施術を受けますか?」と言われ、施術を受けることができ、初めてアンケ先生の施術を体験。この時私の履いていた靴は底が硬く、足長も短く、靴下も足のサイズより短いと指摘され、施術を始められました。これがとても印象的で、これはとても大切なことだと思い、諦めていたドイツ語の書籍を日本語翻訳をすることを、「絶対に実現する!」心に決めました。

それから日本語出版実行員会を発足。クラウドファンディングを始めて、多くの方のご支援とご協力をいただき、日本語の本が完成しました。その本を持ってドイツに行き、出版社と、アンケ先生に書籍を渡して、「ぜひ日本に来日してください」とお願いし、「行きます」とお返事をいただきましたが、コロナ感染症のため中断。2023年、今年11月にやっとその夢が叶いました。

講演会は東京・名古屋・京都と3会場で開催。140名以上の方がご参加いただき、ドイツフットケアの知識を知っていただくいい機会になったと思います。ちょっと先生にはハードスケジュールでしたが、なんとか無事に終わりました。

シューフィッターのブログにも投稿していますが、アンケ先生は「フットケアと靴・靴下の大切さ」をすごく大事にされています。それから基本的なことをより深く掘り下げて、ご指導もいただきました。

今後は爪病変について、もっと細かくご指導をいただけるように、ZOOMでのセミナーを企画したいと思います。

やっと大きな目標を達成し、ちょっと一安心です。

来日記念講演会開催まで準備で大変でしたが、大きな力をいただいた感じです。

また現場でお客様へつなげていければと思います。

Einen schönen Tag noch 😊

足・爪 お手入れ専門店・ポド

藤井 恵

マスターオブシューフィッティング&フスフレーゲマスター